反発力が高く、硬めの寝心地が特徴の「高反発マットレス」。体をしっかり支え、寝返りしやすいのもポイントです。さまざまなメーカーから幅広いアイテムが展開されているため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高反発マットレスのおすすめをご紹介します。素材の違いや、硬さの目安など選ぶ際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
高反発マットレスと低反発マットレスの違い
高反発マットレスのメリット
また、反発力があることで、寝返りしやすいのもポイントです。体の一部分だけに圧力が掛かるのを抑えたり、布団の中の空気を入れ替えて快適な温度や湿度に保ったりする役割を果たします。
さらに、高反発マットレスは、耐久性や通気性が高い傾向にあるのも魅力です。へたりにくく、夏など暑い季節でも快適に利用できます。
低反発マットレスのメリット
体圧分散性に優れているので、圧力が掛かりやすい腰や肩などへの負担を抑えられます。仰向けや横向きにかかわらず、体の軸がまっすぐな寝姿勢を保ちやすいのもポイントです。
さらに、寝返りなどの振動が伝わりにくいのも魅力。2人で並んで寝ている際などに、相手の眠りを妨げる心配が少なく済みます。
高反発マットレスの選び方
ポケットコイルとボンネルコイルの違い
ポケットコイル
体圧分散性に優れているので、体の一部分だけに負担が掛かるのを防ぎます。隣同士のポケットコイルの動きが影響しにくく、寝返りなどの揺れが伝わりにくいのも魅力。2人で並んで就寝したい方におすすめです。
ポケットコイルの配置方法は、並行配列と交互配列の2種類。並行配列はすき間が空いているため、寝心地が柔らかめです。一方、交互配列はすき間を埋めるように配置しており、比較的硬めの寝心地に仕上がります。
コイルは不織布に包まれているので、通気性が低い傾向にある点は留意しておきましょう。カビが発生しないように、こまめに寝室を換気するなどの湿気対策が大切です。
ボンネルコイル
連結されたコイルの中に、空気の通り道があるのもポイント。熱や湿気を溜め込みにくく、通気性に優れています。カビやダニの発生を抑えられるので、清潔に利用しやすいのはもちろん、マットレスの長持ちにもつながるのがメリットです。
コイルの量はポケットコイルと比較すると少ないため、価格は比較的安い傾向にあります。予算が限られている方も、ぜひチェックしてみてください。
コイルなしマットレスの主な素材
ウレタン
高反発ウレタンの硬さは、「N(ニュートン)」で表示されます。75N未満は柔らかめ、75N以上110N未満は普通、110N以上は硬めです。一般的には110Nのモノが高反発マットレスとされていますが、厚みや密度、ほかに使用している素材によっても硬さは異なります。
密度は「D(デニール)」で表示され、数値が高いほどへたりにくいのが特徴です。そのほか、高反発ウレタンのなかには、フィルム状の膜を取り除いて通気性を高めた「無膜ウレタン」も展開されています。
ファイバー
なかには、ファイバーの硬さをゾーンごとに変えたマットレスも展開されています。腰まわりは硬めで反発力を高めており、肩や足まわりは柔らかめでフィット感を高めているのがメリットです。
高い通気性を有しているため、熱や湿気が溜まりにくいのも魅力。ムレにくいことでカビやダニも発生しにくく、衛生的に利用できます。特に、就寝中に汗をかきやすい方におすすめです。さらに、シャワーで丸洗いもできます。汗をたくさんかいてしまったり、誤って飲み物をこぼしてしまったりした際も、きれいに洗って清潔さをキープ可能です。
ラテックス
ラテックスは柔らかい触り心地ながら、適度に反発力があります。沈み込みすぎないため、スムーズに寝返りできるのがポイント。多孔質な素材なので、通気性がよいのも特徴です。さらに、天然ラテックスは抗ダニ効果や抗菌効果が期待できるといわれています。衛生的に使い続けやすいのがメリットです。
注意点は、使い始めにニオイを強く感じてしまう場合があること。ニオイを和らげるには、数日間、風通しのよい場所で陰干しするのがおすすめです。そのほか、ゴムアレルギーの方はラテックスマットレスの使用は避けましょう。
表面加工にも注目
フラットタイプ
そのほか、体重が軽めの方よりも、重めの方のほうが快適に利用できる傾向にあります。
プロファイル加工
凹部分により空気の通り道を確保するので、通気性も良好。湿気がこもりにくく、カビなどが発生しにくい仕様です。また、空気の層ができることにより、適度な保温性も備わっています。冬はあたたかく感じやすいのが魅力です。
なかには、製品のゾーンごとに凹凸の形を変化させたモノも展開されています。体の部位に適した体圧分散性を発揮するのがメリットです。
硬さや反発力の目安
体重や好みなどに合わせて、自分にとって適切な反発力を有するマットレスを選んでみてください。目安としては、体重が45kg以下の方なら140N前後、50〜80kg程度の方なら170N前後、 81kg以上の方なら200N以上の硬さがおすすめです。
厚さは10cm以上のモノがおすすめ
厚さ10cm程度のマットレスは、直接床に敷いて利用する場合にも重宝します。また、比較的薄く軽量なため、ロフトベッド用や2段ベッド用としても使用可能です。
厚さ20cm以上のマットレスは、コイルを内蔵しているモノがほとんど。内部には詰め物も含まれているので、やや重量があります。湿気対策として立て掛けたり、へたりを軽減させるためにローテーションしたりする際は、無理なくマットレスを動かせるか考慮したうえで購入しましょう。
高反発マットレスの買い替え目安は?
ただし、あくまでも寿命は目安なので、マットレスの状態をしっかりチェックする必要があります。コイルのきしみが大きい場合や、荷重が掛かりやすい腰まわりなどがへこんだままになる場合は、買い替えのタイミングです。また、マットレスにカビが発生した際も、新しいモノへ交換しましょう。
編集部おすすめの高反発マットレス
一番星 雲のやすらぎ 極マットレス
サイドには4つの通気口を備えているため、通気性に優れています。湿気を逃しやすいので内部がムレにくく、カビなどの発生を防ぐのがメリットです。さらに、防ダニ・抗菌・防臭の効果が期待できる中綿「マイティトップ®ⅡadECO」を採用しています。
そのほか、側生地には、温度調節機能を備えた特殊なニットを使用。夏は涼しく、冬はあたたかいため、一年を通して快適に使用し続けられるおすすめの製品です。
高反発マットレスのおすすめモデル
エマ・スリープ(Emma Sleep) エマ・マットレス
3層目には硬さ120Nの「HRXサポートフォーム」を配置。サポート力が強く、腰をしっかり支えます。本製品は、ベッドフレームの上にはもちろん、直接床に敷いたりほかのマットレスの上に敷いたりできるのがメリットです。
カバーには、湿気がこもりにくい繊維を使用しています。通気性が高く熱を逃しやすいため、汗をたくさんかく方にもおすすめ。また、洗濯機に対応しているので、清潔に利用可能です。
ネル(NELL) マットレス
非常に多くのポケットコイルを配置しているのもポイント。体の曲線や重さに応じてフィットしやすいので、適切に体圧を分散します。快適な寝心地のマットレスを求める方にもおすすめです。
不織布と薄いウレタンを交互に重ねた部分は、高い通気性を実現しています。熱や湿気がこもりにくいため、心地よい睡眠環境を整えやすいのが魅力。さらに、防ダニ・抗菌・防臭効果を期待できる素材も採用しています。そのほか、両面仕様なので、上下表裏を気にせずに利用可能です。
NELPANDA クラウド・マットレス
また、サポート力と体圧分散性に優れているのもポイント。体が沈み込みすぎず、理想的な寝姿勢を保ちやすく、ラクに寝返りできます。さらに、内部には空気の通り道を確保しており、熱を逃がすのが魅力です。
そのほか、カバーには、吸湿発散性の高いCOOLMAX繊維を採用。湿気を効率よく逃すので、マットレスを涼しくドライな状態にキープします。軽やかな寝心地のマットレスを求める方におすすめです。
GOKUMIN プレミアムスプリングマットレス
詰め物には高品質ウレタンを採用。コイルが当たりにくく、耐久性も高く仕上がっています。マットレスの外周には強度の高いコイルを配置しているため、腰かけてもへたりにくいのが嬉しいポイントです。
側面にはエアメッシュ生地を使用しており、通気性が高いのも特徴。そのほか、表地には抗菌・防臭加工を施したニット生地を使用しています。清潔に使い続けやすいのが魅力です。
モットン 高反発マットレス
通気性に優れているのもメリット。汗や空気が上から下へと流れやすい構造なので、湿気が溜まりにくく、ムレも防げます。夏など暑い季節でも快適に利用できるおすすめのアイテムです。
厚さは10cmで、ベッドマットレスとしてはもちろん、床に直接置いて敷布団のように利用できます。硬さは、140Nのソフト・170Nのレギュラー・280Nのハードの3種類を展開。サイズはシングル・セミダブル・ダブルが用意されています。
エムリリー 優反発マットレス
2層目には、通気性に優れた「高反発オープンセルフォーム」を採用しています。寝返りを打ちやすく、湿気がこもりにくいのがポイント。カバーにはベロア調のスパンデックス生地を使用しているため、肌触りもなめらかです。また、ネイビーカラーとロゴのエンボス加工が、高級感を演出します。
厚さは5cm・8cm・11cmの3種類を展開。5cmのモデルはマットレストッパー、11cmのモデルはベッドマットレスとして使うのに適しています。なお、8cmのモデルは三つ折りタイプなので、使用後は省スペースで収納したい方におすすめです。
マニフレックス(Magniflex) モデル 246
側地には、ソフトな肌触りと弾力性に優れたジャカードキルトを採用。硬めの寝心地を実現しています。また、デザイン性に優れているのも魅力です。
そのほか、厚さは16cmと比較的ボリュームがあるので、底付き感が少ないのもポイント。寝返りが打ちやすい、反発力に優れた高反発マットレスを探している方におすすめです。
ぼん家具 折りたたみソファベッド キット SOF010279
中材には、やや弾力のあるウレタンを採用。深く沈み込みすぎず、快適な寝心地を実現しているのがポイントです。厚さは10cmなので、底付き感が少なく、床に直接敷いて使いたい場合にも重宝します。
カバーには、ふわふわと肌触りのよいパイル生地を使用。取り外して洗えるため、清潔さを保てます。昼はソファ、夜はマットレスとして使い分けたい方におすすめのモデルです。
西川(nishikawa) ハードタイプ エアーSI-H マットレス
凹凸ごとのブロックが、それぞれ独立して体を支えるのもポイント。より体の曲線にフィットしやすく、体圧をしっかり分散します。さらに、スムーズに寝返りできるため、横向きに寝るときも快適です。
そのほか、ウレタンにはスリット入りで、空気の流れを促進する仕様。湿気や汗などの水分が発散しやすいので、カビなどの発生を抑えやすいのが魅力です。
ニトリ Nスリープハード セミダブルマットレス H2-02CR VH
詰め物にはラテックスとソフトウレタンをバランスよく配置。適度に反発力があり、ラクに寝返りしやすいのが嬉しいポイントです。フィット感と反発力を兼ね備えています。
表地には、伸縮性の高いニット生地を使用。さらに、防臭・防ダニ・抗菌機能を備えているので、衛生的に利用しやすいのがメリットです。
ソムレスタ(SOMRESTA) マットレス Evo シングル SOM-M003S
カバーに入れた中綿は吸放湿性に優れているので、寝汗をかきやすい方にもおすすめ。カバーの生地は通気性がよく、肌触りがなめらかです。さらに、抗菌・防臭加工を施しており、気になるニオイの発生を防ぎます。
中材とカバーは上下2つずつに分けられるのがポイント。上下を別々に利用することで臨時の寝床を用意できるため、急な来客があったときに便利です。そのほか、引越しする際などマットレスを移動させたいときに、ラクに持ち運べます。
エムール 天然ラテックス マットレス va-latexmt-s
本製品は、高い抗菌効果を期待できるため、カビやダニの発生を抑えるのがポイント。また、細かな気泡構造を採用しており、湿気を放出します。一年を通して快適に利用できるのが魅力です。
そのほか、カバーにはサラッとした触り心地の生地を使っています。汚れが気になった際には、取り外して洗濯機で洗えるのがメリットです。