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【ランキング】2022年4月絵本ナビの児童書人気ランキングBEST10は?


今、絵本ナビで売れている児童書は? 話題になっているのはどんな本? なかなか見えづらい児童書の売れ傾向ですが、毎月、旬の情報をお伝えできるよう、人気ランキングを発表していきます。さて、4月はどんな児童書が人気があったのでしょうか。ベスト10は少し入れ替わりがあり、新学期におすすめの読み物などがランクインしました。記事の最後には新刊情報もたっぷりお届けします。小学生の読書のご参考に活用下さい。

絵本ナビとは

絵本ナビは、我が子に(または自分に)どの絵本を選べばよいか、という課題に対するナビゲーション(案内や情報)とソリューション(購入や配信)を備えている、世界でも類を見ないサービスです。

我が子にどの絵本を選べばよいか、というのは、未就学児までの子どもを持つほとんどの親が多かれ少なかれ抱えている課題で、この解決のために、年間2,000万人以上のユーザーが絵本ナビを訪問してくれています。

基本的には、この2,000万人以上の「絵本を探している」ユーザーに対して、



① オンラインショップや定期購読(絵本クラブ)など商品販売を提供する「コマース事業(物販)」
② 出版社・一般企業のプロモーション実施やマーケティングの支援を行う「メディア事業(広告)」
③ デジタルでの絵本読み放題など「プレミアムサービス」と「絵本ナビえいご」を提供する「コンテンツ・ラーニング事業(課金)」


と、大きく3種類の事業を行っています。

ユーザーの人数や利用頻度が増えていくとすべての事業が伸びていくのに加えて、近年は絵本ナビサイトから離れての事業展開にも力を入れています(例えば、企業提供絵本制作やイベント開催、「スゴ得」「dキッズ」などNTTドコモのプラットフォームでのプレミアムサービス展開、法人向けの物販など)。

さらに、強みのある絵本・児童書に軸足を置いてサービスを磨きながら、その周辺の約15兆円の子育て市場(特に約1.8兆円の学習市場)に事業ドメインを拡大していきます。

個々の事業内容については、追って記事として上げていきますね。


支持されている理由

絵本選びという課題に対するナビゲーションとソリューションを備えている、と書きましたが、もう少し詳しく説明します。

次に読む絵本はどれがよいかな、と考えたとき、検討する軸はいくつかあります。

子どもの年齢、テーマ(動物、恐竜、食育、等々)、季節や行事(夏、七夕、等々)、状況(弟や妹ができたら読みたい、お友達と揉めた、等々)、シリーズ(ぐりとぐら、くまのがっこう、等々)といった軸です。これらの軸について、選書のプロであるスタッフのおすすめと、ユーザー評価などを組み合わせて紹介しています。

一番分かりやすくて需要が多いのは「年齢別」で、これは0歳から12歳までのコーナーになっています。

また、テーマ(季節・行事・状況など含む)やシリーズは、合わせて800ほどあり、細かいニーズに応えられていて好評です。
例えば「クリスマス」という切り口では、ただ「クリスマスの絵本」というだけでなく、「クリスマスに読みたい絵本」「小さい子向けクリスマス絵本」「クリスマスのしかけ絵本」「クリスマスのおはなし会におすすめ!」「クリスマスを知ろう」「大人に贈りたいクリスマス絵本」「小学生に贈るクリスマスの本」「贈り物に最適!豪華本・セット商品」といったように細分化されています。
これらの、作品の分類や選書は、毎年の新刊を加える作業を含めて、専門サイトならではのコンテンツといえます。

また、個々の絵本作品については、日本で最も詳しい情報を掲載しています。
著者・出版社や価格などの一般的な書誌情報は当然として、関連作品情報、絵本ナビによる紹介文(「みどころ」)、ユーザーレビュー(「みんなの声」)、ためし読み(「全ページためしよみ」「ちょっとためしよみ」)等々です。

「子どもとどんな時間を過ごせたか」など、この絵本をこれから子どもに選ぼうとしている方へのアドバイス、という観点で書かれた「みんなの声」は、単なる商品評価ではない温かみと、情報としての深みがあるとして好評いただいています。そして「何歳のお子さんに読んだか」という情報は、その作品の対象年齢をおおまかに把握するのに有益です。

上記を核として、作家へのインタビュー記事、絵本児童書を中心とした子育て関連記事、他では買えないオリジナルの絵本グッズ、レビューのコンテスト企画、等々等々、絵本・児童書に関しては群を抜いて豊富な情報が絵本ナビにはあり、これが多くの方々に支持されている理由です。


児童書人気ランキングBEST10

1位. がまくんとかえるくんのユーモラスで温かい友情物語が4月も第1位に!

ガマガエル

ふたりはともだち

作:アーノルド・ローベル
訳:三木 卓
出版社: 文化出版局

みどころ

仲良しのかえる、がまくんとかえるくん。ふたりの間で繰り広げられるのは、濃くて、可笑しくて、ちょっぴり切ない……様々な愛すべきエピソード。アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズは幼年童話の傑作として、子どもから大人まで、たくさんの人たちに40年以上も愛され続けています。

そのシリーズ第1作目が『ふたりはともだち』、5つのお話が収録されています。

春が来たからと大急ぎでがまくんの家に走っていき、「おきなよ!」と大きな声で呼びたてるかえるくん。お日さまがきらきらして、雪も溶け、新しい一年がはじまったかと思うと、いてもたってもいられないのです。ところが、がまくんは布団の中。もう少し寝ていたいのです。11月から眠っているがまくんは「5月半ば頃にまた起こしてくれたまえよ。」なんて言うのです。そこで、かえるくんは……?

2位. 土の中での種たちとメロンあめのユーモラスなケンカ。さてその結末は!?

緑のたね

みどりいろのたね

作:たかどの ほうこ
絵:太田 大八
出版社: 福音館書店

みどころ

まあちゃんのクラスでは、畑に種をまくことになりました。
先生からひとり5こずつみどりいろの種をもらいます。まあちゃんはその種となめていたメロンあめを一緒に埋めてしまいました。

さて、ここは土の中。
ちっとも水をやらないなまけもののまあちゃんの種は、暑くてのどが渇いて「ぶつぶつ」「ぶーぶー」。
でもメロンあめだけは水をもらえなくったって平気です。
なんだか様子が変だと気づいた種たちは、メロンあめに向かって、
「へーんなやつ!」
けれどもメロンあめだって負けてはいません。
「ぼ、ぼくはとびきり うまい メロンあめさ!」

種たちとメロンあめは、にらみ合ってにらみ合って、そしてとうとう……!

3位. 女の子とオオカミの楽しいなぞなぞ対決!

なぞなぞ

なぞなぞのすきな女の子

作:松岡 享子
絵:大社 玲子

みどころ

なぞなぞ遊びは好きですか? 答えるのも楽しいけれど、なぞなぞを出すのも楽しいですよね。特に答えられないような、なぞなぞが出せたら!

この本は、そんな、なぞなぞが大好きな女の子が主人公のお話です。女の子は、一緒に遊べるお友達を探しに森に出かけ、はらぺこオオカミと出会います。お母さんとなぞなぞ遊びをいつもしている女の子は、オオカミにぴったりの、何やら長いなぞなぞを出しました。オオカミは一生懸命考えるのですが、長いなぞなぞに、答えがいっぱい出て来てしまい…あらら? なぞなぞの答えは一つ、ですよね。さあ、オオカミは答えられるでしょうか?

4位. しゅくだいを忘れた理由を考えるのって、けっこうむずかしい!

先生

先生、しゅくだいわすれました

作:山本 悦子
絵:佐藤 真紀子
出版社: 童心社

みどころ

ある朝、宿題を忘れてしまったゆうすけくん。
このままだと、先生に「追加の宿題」をさせられる!
とっさに、おなかが痛くて宿題ができなかったとウソをつきますが、話すうちにどんどんボロが出て、結局バレてしまいました。

「ウソつくなら、すぐばれるようなのはだめだよ。もっと、ばれないようなので、それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ」

そう言ってニヤリと笑う、えりこ先生。
それなら、よーし、見てろよ!

「先生、しゅくだい忘れました!」

次の日、さっそくはりきってそう報告したゆうすけくん。
理由をきかれて、さあ、待ってました!
ぼくが宿題できなかったのは……

第5位 夏に降る雪

夏に降る雪

夏に降る雪

作:あんずゆき
絵:佐藤 真紀子
出版社: フレーベル館

出版社からの内容紹介

佐世保に引っ越してきた小6の大河は、不本意だが防空壕「無窮洞」についての市民劇に参加することに…。実在する戦争遺産をテーマにした、現代を生き抜く子どもたちの成長物語!

第6位 ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)

僕の

ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)

文:マージョリー・W・シャーマット
絵:マーク・シーモント
訳:光吉 夏弥
出版社: 大日本図書

みどころ

1982年の発売以来、たくさんの子どもたちに愛され、読み継がれてきた「ぼくはめいたんてい」シリーズの第1巻目。マージョリー・W・シャーマットさんによる全17巻となるこちらのシリーズは、5歳ぐらいから小学校低学年の子どもたちにちょうど良いハラハラさで、子どもたちがはじめて物語の楽しさに出会えるシリーズでもあります。つぎつぎにネートに降りかかるナゾ解きの面白さはもちろんのこと、巻ごとに増えていく個性的な登場人物、ネートからママへの置き手紙の内容など、読めば読むほど多くの楽しみをも発見できるでしょう。

すべての漢字にふりがながついているので、はじめての読み物としてもぴったり。ひとり読みに移る前に、まずは読んであげながら親子で一緒にナゾ解きを楽しんでみるのもいいですね。シーモントさんの温かくユーモアたっぷりの挿絵と、訳者の小宮由さんの柔らかな語り口も、子どもたちの読書をやさしく応援してくれます。お話の最後には「めいたんていのこころえ」もついていて、もし周りでなにかナゾが起きた時の役に立つかも!? さあ、ネートとどんどんナゾを解いて、一緒に名探偵になろう!

楽しく個性的な登場人物がいっぱい!

第7位 ネコのタクシー

猫のタクシー

ネコのタクシー

作:南部 和也
絵:さとう あや
出版社: 福音館書店

みどころ

主人公のトムは、足の速いのが取り柄のネコ。
港の倉庫で生まれましたが、今ではタクシー運転手であるランスさんの飼いネコです。

ある朝、うっかり階段から落っこちて、ランスさんが足の骨を折ってしまいます。
とてもタクシーを運転することはできません。
そこで、トムはランスさんにこう提案します。

「ぼくにも運転できるタクシーを作ってください。小さなネコのタクシーを。そうすれば、ぼく、仕事をしますから」

ネコにタクシーができるものだろうかと疑いながらも、熱心なトムのために小さなタクシーをこしらえるランスさん。
ハンドルはついていますが、エンジンはありません。
駿足自慢のトムが、足を使って走るのです!

第8位 おはなしきょうしつ

お話教室

おはなし きょうしつ

作・絵:さいとう しのぶ
出版社: PHP研究所

みどころ

学校に通う子どもたちが教室でふだん目にしている、たくさんの道具やものたち。
ページを開くと、なにやら楽しそうなひそひそ声が聞こえてきますよ。
ちょっと聞いてみましょう。

「ふでばこ」―ふでばこがしたじきに、もんだいを出しています。
「さて、もんだいです。きょう、ぼく ふでばこの なかには、なにが はいっているでしょうか?」
したじきはすぐに こたえます。「えんぴつと けしごむと ものさし、それから、あかえんぴつも はいってる」
「せいかいです。でも、まだ、なにか はいっています」…。
(さて何がはいっていたのでしょうか?)

「うわぐつ」―うわぐつの かたほうが いいました。「あした、おやすみだよね」「うん、そうだよ」もうかたほうが答えると、
「もうすぐだね。もうすぐしたら、いえに かえって きれいに あらって もらえるんだね」「たのしみだね」…。
(うわぐつたちは、このあと無事に洗ってもらえたのでしょうか?)

教室で使われているものたちがどんなことを考えているのか、それぞれの特徴がよく表れていて、なるほど!と思ったり、くすっと笑ってしまったり。他にも、リコーダーとピアニカ、あかしろぼう、ランドセル、給食のパン、黒板消し、通知表など、教室でおなじみのものがつぎつぎに登場してきては、楽しいお話を繰り広げていきます。