2年ほどの短期間にもかかわらず、プロに必要な基礎や実践力を習得できるのが人気の秘訣です。
さらに、機材・設備の整った環境下でプロから指導を受けられるため、独学よりも効率的にアニメ業界を目指せます。
でもアニメの学校ってたくさんあって、どれを選べばいいかわかんない…絶対に失敗したくないし……
そこで、今回は全国にある人気のアニメ専門学校を10校に厳選して徹底調査!
その結果、現在もっとも業界就職を実現しやすい学校が分かりました。
「迷ったらココ!」というオススメをランキングで解説するので、ぜひ参考にしてください。
アニメーション専門学校の選び方
ランキングに入る前に、アニメ専門学校を選ぶときの注意点を7つお伝えしておきます。すべての条件により近い学校を選択すれば、それだけ失敗のリスクを減らせます。
とても重要なポイントなので、ぜひご覧ください。
- カリキュラムの内容
- 現役プロの講師がいるか
- 学費の総額は許容範囲か
- 就職率の高さ
- 就職実績の多さ
- 活躍する卒業生がいるか
- 認可高・無認可校の特徴を知る
カリキュラムの内容
まず自分が志望するポジションの授業を受けられるか確認しましょう。以下は、各ポジションに必要な最低限のカリキュラムです。
役職 | 主に必要なスキル |
アニメーター アニメ監督・演出 |
【基礎・実践レベル】 デッサン / 作画 / 美術パース / 演出論 デジタル作画(Photoshop、CLIP STUDIO) 制作実習 |
制作 | 【基礎レベル】 デッサン / 作画 / 美術パース / 演出論 デジタル作画(Photoshop、CLIP STUDIO) 【基礎・実践レベル】 プロデューサー(制作)講義 / 制作実習 |
近年では、従来の手描きからデジタル作画への移行が進んでいます。
そのため、背景やキャラ設定の作成時に使う「Photoshop(フォトショップ)」の学習は必須。
できればアニメーターのシェア率が高い「CLIP STUDIO(クリップスタジオ)」も触れる学校をオススメします。
また企画から納品まで、1本のアニメ制作を経験できる制作実習の回数も重要。
仕上げや撮影、編集など制作全体の理解が深まるので、実習数の多い学校を選びましょう。
現役プロの講師がいるか
なるべくプロが講師を務めている学校を選ぶのも大切です。現役クリエイターの方が、現在の業界の状況に詳しいため、現場で活かせる指導を行なってくれるでしょう。
たとえばアニメ制作では年々、撮影でできることとCGでできることの範囲が広がっています。
打ち合わせや作業時、こういった知識がたくさん必要になるので、現役プロの方が強いです。
学費の総額は許容範囲か
各校に入学した際にかかる総額費用を比較しましょう。アニメ専門学校では1年あたり150万円前後の費用がかかります。
修業年数が増えるほど高額になるため、予算を超えないよう注意してください。
意外と見落としがちですが、教材費や機材費などすベてを含めた料金を比較するのもポイントです。
就職率の高さ
各校で公表している就職率を調べておくのも重要。就職率には、その年の卒業生(就職希望者)が「何パーセント就職できたのか」という実績が示されています。
就職率は学校の公式サイトや入学資料に記載されています。
なかには非公開の学校もあるので、そういった学校を志望する方は、決定前に最新の就職率を問い合わせましょう。
就職実績の多さ
各校の卒業生が、これまでに就職決定した企業を把握しましょう。就職実績も公式サイトや入学資料に載っています。
見極めるときは、有名な企業が複数あること、自分が所属したい制作会社があることに重点を置くと安全ですよ。
活躍する卒業生がいるか
アニメ業界で活躍している卒業生がいるかどうかも重要。業界への輩出数は、教育ノウハウや業界とのネットワークの強さにも関係します。
卒業実績も入学資料などから確認できるので、気になる学校は取り寄せておくと安心ですね。
認可校・無認可校の特徴を知る
学校には大きく分けて「認可校」と「無認可校」があります。2つの特徴は次のとおりです。
認可校 | 無認可校 | |
---|---|---|
通学定期 | 利用できる | 利用できない |
授業内容 | 規定あり | 規定なし |
最終学歴 | 学歴として認められる | 学歴として認められない |
奨学金・控除 | 対象になる | 対象にならない ※独自の奨学制度がある |
大学への編入 | 可 | 不可 |
現役プロの講師の割合 | 原則50%以下 | 50%以上配属できる |
授業 | 規定あり | 規定がないため業界のニーズに応じて変更しやすい |
アルバイトなどの 掛け持ち |
できるけど忙しい ※授業時間が年間800時間以上 |
両立しやすい ※授業時間が年間800時間以下の学校が多い |
認可校は、卒業できれば専門卒になること、また奨学金・通学定期を利用できることがメリット。
一方、法的拘束が少ない無認可校は、全講師の50%以上を現役プロに依頼できるという強みがあります。
カリキュラムも変更しやすいため、変化の激しいアニメ業界には向いている運営方針だと思います。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分が求める条件に応じて選択しましょう。
アニメーション専門学校おすすめランキング10選
それでは、本題のおすすめ人気ランキングを見ていきましょう。1位: 代々木アニメーション学院
有名クリエイター輩出数トップクラス!
創立45年のなかで培った教育ノウハウをもつ『代々木アニメーション学院(代アニ)』。「鬼滅の刃」キャラデザインの松島 晃(まつしまあきら)さんをはじめ、多くのクリエイターを輩出してきた老舗です。
そんな実績を誇る代アニの特徴のひとつに、学科の細分化があげられます。
アニメーター、背景、監督、CGと学科を細かく分けて、1分野に長けた職人を育成するというシステムです。
もし自分の目指すポジションが明確で、地方から通える学校をお探しなら、代アニが適しているかもしれません。
特徴(メリット・デメリット)
- 就職率が非公開
- 無認可校
- 現役のプロが直接指導
- 学科の細分化
- 液晶タブレット2年間借し出し
- 校舎が多くアクセスが便利
詳細情報
校舎 | 東京 / 池袋 / 大阪 / なんば / 名古屋 福岡 / 札幌 / 仙台 / 広島 / 金沢 |
|
アクセス | 東京校 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町1-3-9 |
JR中央総武線「水道橋駅」徒歩1分 都営三田線「水道橋駅」徒歩3分 東京メトロ「神保町駅」徒歩5分 |
カリキュラム | アニメーター科【2年制】 キャラクターデザイン / デジタルアニメ作画基礎 アニメレイアウト実習 / 原画実習 アクションアニメ作画 / ほか アニメ背景美術科【2年制】 背景基礎 / Photoshop基礎 / 自然背景 / 特殊背景 時差背景(夕方)/美術設定 / ほか アニメ監督・演出科【2年制】 アニメ制作基礎 / シナリオゼミ / 絵コンテ技法 アニメビジネス / アニメ撮影技法 / 制作進行実務 映像制作強化ゼミ / 演出ゼミ / ほか (制作実習:2〜3回) |
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学費総額 | 【2年制】 アニメーター科 アニメ背景美術科 アニメ監督・演出科 298万3000円(税込) |
【2年制】 アニメ3DCG科 298万3000円(税込) |
活躍している 卒業生 |
舛本 和也 (株)TRIGGER取締役 プロデューサー 松島 晃 アニメーター キャラクターデザイン ほか多数 |
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所属実績 | 旭プロダクション / ウィットスタジオ / A-1Pictures オー・エル・エム / カラー / 京都アニメーション 動画工房 / トムス・エンタテインメント ぴえろ / サンライズ / ジェー・シー・スタッフ プロダクション・アイジー / MAPPA / ほか多数 |
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就職率 | 非公開 | |
認可校 or 無認可校 |
無認可校 |