転職者は年々増え続けており、2021年の転職者は約290万人という統計が出ています。特にIT業界は人手不足と言われており、多くの求人があります。
それと相まって転職サイトの数も多く、どのサイトを利用したらいいのかわからない方も多いでしょう。
この記事では、IT系に強い転職サイトの特徴と、サイトを比較する際のポイント、成功確率を高める転職サイトの使い方などをご紹介します。この記事を読むことで、自分に合う転職サイトを知ることができるでしょう。
IT系に強い転職サイトの特徴6つ
まずは、IT系に強い転職サイトの特徴を6つ紹介していきます。転職体験談が掲載されている
転職体験談が掲載されているサイトは、転職実績のあるサイトがほとんどです。また、業界や職種が具体的に書いてあれば書いてあるほどよいでしょう。本人の写真までのっているサイトは少ないですが、年齢や前職がのっている転職サイトもあります。そのようなサイトは人に見せられるだけの実績があり、IT転職に強いといえるでしょう。
もちろん、IT系の転職体験談が掲載されている全てのサイトが強いサイトではありません。しかし、その転職サイトの実績を図る一つの指標として利用することは可能でしょう。
求人数が充実している
IT系の求人数が充実していることも強いサイトの特徴です。多くの転職サイトは、掲載費をもらうことで求人を載せています。そのため、企業側としては、「お金を払って載せるのだから、質のよい転職希望者が集まるサイトを選びたい」という心理が働きます。
そのような過程を経て求人が載せられていることを考えると、求人数が多いところは多くの企業から信頼されているといえるでしょう。
このようなことから、求人数が充実している転職サイトは強いといえます。最近では、求人の掲載自体は無料で、入社したら料金をもらうというサイトもあります。
そのようなサイトかどうかは「よくある質問」などに書かれていることが多いので参考にするとよいでしょう。
もちろん、入社したら料金をもらう成果報酬型のサイトの質が悪いというわけではありません。しかしながら、求人数を見て強いと判断するのは難しいでしょう。
スキルや実績で細かく条件指定ができる
「転職の際には、自分の実績やスキルを活かしたい。」
IT系で転職する方は、そのような思いで転職する場合が多いでしょう。転職サイト側でも、スキルを活かせるよう条件指定ができるところがあります。条件指定ができるということは、求人掲載の際に細かく情報をもらっていることになります。
そのため、求人サイトにも専門的な知識を持ったスタッフがいるということになるでしょう。また、条件指定できるほうが転職希望者にも人気なことが多いです。
IT系といっても職務内容は幅広くあります。IT系の営業職からSEやデータサイエンティストなど、それぞれで求められるスキルや能力が分かれています。
それを区別するためには、スキル検索があると便利です。
ターゲットが絞られている
条件指定とも重なりますが、ターゲットが絞られているサイトもIT系の転職に強いでしょう。幅広いIT系の中でも「SEに特化」「メディアに特化」などある程度ターゲットが絞られているほうが、企業と転職希望者のマッチングが図りやすいです。
未経験の場合にはターゲットが絞られていない場合でも成り立ちます。
しかし、ある程度のスキルを期待して中途採用を行いたい企業は、ターゲットが絞られた転職サイトに求人を掲載するでしょう。
非公開求人や独占求人の充実
非公開求人や独占求人が充実している求人サイトも、IT系の転職に強いといえます。非公開求人は、同業他社に知られたくないために社名を非公開にしています。知られてしまうと事業戦略上よくない場合があるのです。
また、人気のポストのために公開求人として掲載すると応募数が莫大になる可能性があるものも非公開求人になっています。
人事担当者の負担削減をするためです。このように、非公開求人は事業の核となるポストや人気のポストが掲載される可能性が高いです。そのため、非公開求人が多い転職サイトは強いといえるでしょう。
独占求人は、企業とその転職サイトとの信頼関係があるからこそ成り立っています。
もしもあなたが人事担当者の場合に、過去にそのサイト経由で優秀な人材が入社したとしたら、今後も利用したいと思うでしょう。特にIT系はスピード感があるため、優秀な人材を確保したいというのが本音です。
IT系に強い転職サイトの9社を比較
次に、IT系の転職サイトを比較する際のポイントについて紹介します。今回はIT特化型の転職サイトだけではなく、総合転職サイトで、IT・エンジニアなども扱っているサイトも含め、IT業界に転職するならおすすめのサイトはどこか?という点を主軸として評価付けを行いました。
<今回評価対象にした転職サイト>
- マイナビIT AGENT
- レバテックキャリア
- doda
- リクルートエージェント
- Geekly
- パソナキャリア
- ワークポート
- ビズリーチ
- GEEKJOB
- 検証①:エージェントが保有する求人数
- 検証②:対応勤務地
- 検証③:条件検索、絞り見込みの制度
- 検証④:スカウトサービスの有無
- 検証⑤:ITベンチャーへの強みなど
- 検証⑥:利用者によるアドバイザーへの評価
自分の応募したい職種の求人数
まずは求人数です。求人には公開求人と非公開求人があります。どちらの場合にも、自分の応募したい職種の求人数で比べるとよいでしょう。ITに強いサイトを自分なりにピックアップしたら、職種の求人数で比較すると自分に合うサイトが見つかります。
対応している地域
IT系の場合、東京や大阪など都市部に勤務地があることが多いです。そのため、都市部での勤務を希望の方は、この点を気にしなくてもよいでしょう。一方、都市部以外で働きたいと考えている方は、希望勤務地の充実度も比較ポイントにおくと良いです。
転職サイトによって得意な勤務地があります。
各エージェントの対応地域
- マイナビIT AGENT:関東・関西
- レバテックキャリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・福岡
- doda:全国対応
- リクルートエージェント:全国対応
- Geekly:東京・神奈川・埼玉・千葉
- パソナキャリア:全国対応
- ワークポート:全国対応
- ビズリーチ:全国対応
- GEEKJOB:全国対応
スカウトサービスの有無
転職サイトによっては、スカウトサービスを設けているところもあります。スカウトサービスとは、経歴を見て興味をもった企業が声をかけてくれる機能です。もちろん、全てのスカウトサービスが一つひとつの経歴をチェックしているわけではありません。条件を満たしている場合に自動送信している場合もあります。
ただし、スカウトサービスにより自分が転職市場で求められているかどうかを判断する材料にもなるので、活用したいという方もいるでしょう。
スカウトサービスの有無で転職サイトを比較していくと、違いがでてきます。
転職エージェントサービスならスカウト機能は必ずある
いずれも登録しないと応募ができませんので、定期的にスカウトメールが求人情報とセットで届きます。大手中心か中小・ベンチャー中心か
転職サイトにより、大手が中心なのか中小やベンチャーが中心なのかが異なります。幅広く掲載しているサイトもありますが、ばらつきがある場合がほとんどです。IT系は特にベンチャーも多いです。経験を活かして裁量権のあるベンチャーに転職したいと考えている方も多いでしょう。
そのようなときに大手中心の転職サイトを見ていては時間の無駄になってしまいます。
【最終結果】IT系転職サイトのおすすめ人気ランキングBEST9
これまでの比較・検証を踏まえ、IT系転職サイトのおすすめ人気ランキングBEST9を格付けしました。総合評価は各検証結果の単純平均ではなく、それぞれの検証項目に重み付けをしてランキングしています。
1位 Geekly
IT業界のみの転職支援を行なう数少ない両手型エージェント
エンジニアにこだわることなく、Webディレクターから営業関連まで、IT業界のさまざまな職種を揃えています。転職決定までのスピード感が圧倒的に早く、最短で登録から1ヶ月程度で内定まで辿り着いたケースもあるそうです。
アドバイザーもIT業界出身の方が多く、応募者のスキルをしっかり見極めて転職先を選定してくれるため、転職後のミスマッチも少なく、利用者満足度の高いエージェントです。
対応エリア | 全国対応 | 公開求人(IT関連) | 20,775件 |
アドバイザー評価 | 4.02 | 総合評価 | 4.27 |
2位 レバテックキャリア
対応地域に不安は残るも業界特化・IT業界でのキャリアアップには期待大
IT・Webに特化した転職エージェントです。IT業界の転職エージェント市場ではかなり大手です。もともとシステム開発の受注から始まった会社ですので、社内のキャリアアドバイザーは技術的な知識を豊富に持っているケースが多く、転職活動をするにあたって心強い味方になるでしょう。
また人事だけでなく、現場のプロマジェクトマネージャーと、欲しい人材をしっかりと共有しているため、双方のニーズを照らし合わせながら、質のよい求人を紹介してくれます。
対応エリア | 関東、関西、福岡 | 公開求人(IT関連) | 19,546件 |
アドバイザー評価 | 4.32 | 総合評価 | 4.82 |