韓国コスメなどでも人気の「ビタミンC美容液」は、名前のとおりビタミンCが高配合されている美容液のことです。パッケージに「ビタミンC誘導体」や「活性型ビタミンC」「ピュアビタミンC」などと記されている美容液がまさにこれ。また、ビタミンCは「アスコルビン酸」という名前でも成分表示されています。
ビタミンCは、肌質を選ばずどんな肌タイプの人でも美容に効果的な成分。具体的には、毛穴、乾燥によるくすみや小じわ、紫外線によるシミ、ニキビや肌荒れなど、さまざまな肌悩みに対応したスキンケアが叶います! とはいえ、商品により特徴や得意なスキンケアジャンルが違うため、自分の肌悩みに合ったものを選ぶことが大切です。
まずは、ビタミンC美容液の基本的な選び方を3つに絞って解説していきます。
実は「美容成分は多ければ多いほどいい」というわけではありません。ビタミンCはいろいろな肌質の人のケアができる成分ですが、多すぎると肌の刺激になる場合もあります。
ビタミンC美容液は3~5%の低濃度から、20%以上の高濃度まであります。「高濃度」と記載されたビタミンC美容液は魅力的に見えますが、はじめて使う方が最初に選ぶのは控えましょう。
自分の肌に合った適量や濃度を知るためにも、まずは低濃度のビタミンC美容液から使いはじめるのがおすすめ。エイジングケアなど、十分な効果を得たい人は次第に高濃度のものに切り替えていくといいでしょう。
ひと口にビタミンCといってもさまざまな種類があり、スキンケアで肌にもたらされる効果に違いがあります。なかでもおすすめなのが「ビタミンC誘導体」
ビタミンCはそのままだと肌になじみにくく、酸化しやすいのがデメリット。そこで、ほかの成分と結合させて肌の角質層へ浸透を高め、安定させたのがビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体にも細かく分類があるので、ここでは特徴や効果を詳しく紹介していきます。
「水溶性ビタミンC誘導体」は、紫外線によるメラニン生成を抑えるとされています。水に溶ける特徴があるため、さっぱりとしていてベタつかないテクスチャー。とくに脂性肌やニキビ肌の人にぴったりです。ただし保湿力はやや低いため、乾燥する冬よりは夏の使用がベターです。
化粧品の成分表示で確認できる名前としては、「リン酸アスコルビルMg」「リン酸アスコピルマグネシウム(APM)」「L-アスコルビン酸2-グルコシド」などがあります。
脂溶性ビタミンC誘導体は、メラニンの生成を抑えるほか、エイジングケアの働きもあるとされています。
油に溶けやすい特徴があるため浸透力や安定性にすぐれており、乾燥肌の方など保湿力で選ぶなら水溶性よりも脂溶性がおすすめです。ただし油分が多いので、脂性肌の人やニキビに悩んでいる人は肌の様子を見ながら使用しましょう。
表記名としては、「テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)」「ステアリン酸アスコルビル」なとがあります。
肌のうるおいには水分と油分が必要で、ビタミンC誘導体も水溶性と脂溶性どちらも取り入れることがよりよいスキンケアにつながります。そんな水溶性と脂溶性どちらの性質も持っている、つまり肌のうるおいに必要なものを一度に届けられるのが、両親媒性ビタミンC誘導体です。肌の浸透性が高く、保湿力も高いのが特徴。
表記名としては、「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」などがあります。
ビタミンC美容液に含まれているのはビタミンCだけではありません。ほかにも肌悩みやスキンケアに効果的な成分が配合されています。
たとえば、シミやそばかす、ハリ不足、ニキビ、毛穴、敏感肌など。これらの肌状態によって、アプローチできる成分は異なります。自分に合った商品を選べるよう、配合成分もチェックしましょう。
肌のなかに取り入れられたビタミンCは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ働きをしてくれます。ただし、美白肌を目指すならどんなアイテムでもいいわけではありません。
もしシミなどの肌悩みが気になりビタミンC美容液を使おうとしているなら、メラニンの生成を抑えてくれる、医薬部外品(薬用)の美白美容液を選びましょう。
美白有効成分として、代表的なものに「トラネキサム酸」「アルブチン」などがあります。
ビタミンCは、ニキビなど肌荒れをケアする働きがありますが、ニキビ予防や対策をメインとして使用するなら、有効成分として抗炎症成分が配合された医薬部外品(薬用)の美容液を選ぶのがおすすめ。
抗炎症成分として、代表的なものに「グリチルリチン酸ジカリウム」「サリチル酸」などがあります。
「プラセンタ」とは哺乳動物の胎盤のことで、美容成分として注目されています。本来肌に備わっている成分がたくさん含まれており、肌作りには欠かせません。TVや雑誌でも取り上げられることが多いですよね。
プラセンタは、とくに年齢肌やエイジングサインが気になる、乾燥しやすくなったといったお悩みにアプローチしてくれます。将来シミやくすみ、ごわつきのない肌を目指したい人にもぴったり。
このほか、乾燥小じわには「レチノール」が配合された美容液もおすすめです。
ビタミンC美容液にも保湿成分はありますが、乾燥肌が気になるなら、さらに保湿成分入りで肌にうるおいを与えましょう。保湿成分として代表的な「セラミド」や「ヒアルロン酸」は、肌の水分をとどめてくれます。
ほかにはオリーブオイルやホホバオイル、サフラワー油など植物性由来のオイルもおすすめ。保湿以外にも肌にいい作用をもたらし、うるおいを与えながらよりきれいな肌を目指せます。天然由来のミツロウが配合されたビタミンC美容液もあります。
ここからは、市販ビタミンC美容液のおすすめを紹介していきます! ドラッグストアで買えるものや人気韓国コスメブランドなど、プチプラの商品を厳選しました。
毛穴以外の肌をケアしたい時に
◆「ピュアビタミンC」10%と高配合の美容液
◆界面活性剤不使用・合成着色料不使用・シリコーン不使用
◆動物性原料不使用・動物実験不実施・ハラール認定処方
内容量 |
30ml |
成分 |
プロパンジオール、水、アスコルビン酸、ドクダミエキス、カンゾウ根エキス、BG、香料 |
3.numbuzin(ナンバーズイン)『5番 白玉グルタチオンC美容液』
さまざまな刺激による“跡”にアプローチ
◆白玉点滴の主成分「グルタチオン」成分を配合
◆メラニンの生成を抑制する「トラネキサム酸」4%配合
◆今注目の「ナイアシンアミド」5%配合
内容量 |
30ml |
成分 |
コケモモ果実エキス、BG、ナイアシンアミド、パンテノール、精製水など |
4.クオリティファースト『ダーマレーザー ウルセラC』
水ではなくガラクトミセス培養液に美容成分を配合
◆今注目の「ナイアシンアミド」25%配合
◆独自のナノカプセルと新デリバリーシステムが角質層まで美容成分をとどける
◆不使用:防腐剤、アルコール、合成着色料、香料、グリセン
内容量 |
30ml |
成分 |
ガラクトミセス培養液、ナイアシンアミド、BG、ジグリセリン、アスコルビルグルコシド、アスコルビン酸 ほか |
5.MISSHA(ミシャ)『ビタCプラス スポットコレクティング & ファーミングアンプル』
韓国で人気のビタCシリーズ美容液
◆イギリス産純度99%のビタミンC
◆刺激に対するテストも実証済み、肌に優しいビタミンC美容液をお探しの方に
◆使い方は簡単、化粧水後、スポイトで適量を取って肌に馴染ませるだけ!
◆マッサージしながら塗り伸ばすとより効果的
内容量 |
30ml |
成分 |
ウラルカンゾウ根エキス、ヒポファエラムノイデス水、グリセリン、メチルプロパンジオール、BG、ナイアシンアミドなど |
6.クレアス『フレッシュリジューシドビタミンドロップ』
フレッシュジュースを肌で飲む感覚で
◆無駄な成分を含まない化粧品を展開
◆純粋なビタミンCを、安定化させて低刺激で肌に塗布
◆古い角質やくすみ、毛穴が気になる人におすすめ
◆手に取るとぬめりのあるテクスチャーなのに、肌になじむとスベスベに!
内容量 |
35ml |
成分 |
水、プロピレングリコール、アスコルビン酸(5%)、ヒドロキシエチルセルロースなど |
7.ロート製薬『メラノCC しみ 集中対策 美容液』
肌悩みの箇所にピンポイントに塗れるシミ対策
◆シミ対策でビタミンCを使いたい方や、現在肌悩みが気になる方に!
◆液が垂れにくいチューブタイプで使いやすく、持ち歩きもできて便利
◆使い続けることでニキビ予防の効果も期待できる
◆ピンポイントで試したい箇所があるなら使ってみる価値アリ!
内容量 |
20mL |
成分 |
有効成分:アスコルビン酸、トコフェロール酢酸エステル、グリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノール |
※この商品は「医薬部外品」です。
ロート製薬『メラノCC しみ 集中対策 美容液』の口コミ
まず香り。ザ・レモン!って感じです。私は柑橘系の香りが好きなので気に入ってます。
次にテクスチャーですが、サラッとした透明のオイルです。塗った後は結構乾燥しやすいので、すぐに保湿することをお勧めします…!
毎日たっぷり使えて、リピしてもお財布にやさしい
◆メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ効果がある薬用の美容液
◆トロっとしたテクスチャで肌になじませやすい
◆一番の魅力は破格の安さ!
◆価格が安いと気兼ねなくたっぷり使え、リピートしやすい
内容量 |
30mL |
成分 |
L−アスコルビン酸 2−グルコシド、グリチルリチン酸2K、濃グリセリン、BG、トレハロース液、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、ほか |
※この商品は「医薬部外品」です。
9.基礎化粧品研究所『キソ ピュアエッセンス VC30』
年齢肌に高濃度の保湿力でアプローチ
◆ビタミンCが30%と高濃度に含まれている美容液
◆浸透力や持続力に優れた、ノニオン性ビタミンC誘導体を配合
◆とろみはありますが、べたつきはなく、ほどよくしっとり感のある肌に
◆肌の刺激になるパラペンや合成香料など不使用
◆敏感肌の人にも喜ばれる低刺激処方
内容量 |
30ml |
成分 |
水、ビスグリセリルアスコルビン酸、グリセリン、プロパンジオール、ペンチレングリコール、ヒアルロン酸Na、トコフェロール、ほか |
エステサロンクオリティ! コスパの高さで選ぶなら
◆ビタミンCの濃度が、エステサロンなどで使われる5%と同じ高クオリティ
◆サラサラしたテクスチャで、肌のなじみがよい美容液
◆角層までスーッと染み込んでくれるような使用感
◆使い続けるうちに、肌が引き締まったような気がするとの声も多数
内容量 |
20mL |
成分 |
水、BG、リン酸アスコルビル3Na、クエン酸Na、クエン酸、フェノキシエタノール |
11.濃厚本舗『ビタミンC誘導体100%パウダー』
新感覚のパウダー美容
◆手作りの基礎化粧品を作れる、ビタミンC誘導体そのもののパウダー
◆水に入れて溶かすと化粧水に!コットンを浸してパックとしても活用可能
◆美顔器用の美容液として使うのもアリ
◆防腐剤不使用のため、一度作ったら4日以内には使い切るなど衛生面では注意が必要
内容量 |
10g |
成分 |
リン酸アスコビルNa(リン酸-L-アスコルビン酸ナトリウム) |
うるおいに満ちてハリのある肌に
◆うるおい成分をたっぷりを含んだ美容液
◆角質層へのなじみもよく、水分保持力に優れているヒト型セラミド配合
◆ビフィズス菌発酵エキスや植物性セラミドなどの保湿成分も
◆うるおいに満ちたハリのある肌を目指す人に
内容量 |
20g |
成分 |
水、パルミチン酸レチノール、コーン油、BHT、アセチルヘキサペプチド-8、アスコルビルリン酸Na、ペンタペプチド-18、ほか |
ビタミンCを朝に摂取すると日焼けやシミの原因になるというウワサを聞いたことはありませんか? 結論から言うと、このウワサに根拠はありません。
むしろ、ビタミンCには抗酸化成分が豊富に含まれていて紫外線によるダメージを軽減してくれるので、朝使うのは効果的な使い方。
基本的にはビタミンCの美容液は朝夜どちらも使用することがおすすめです。
洗顔→化粧水→美容液→乳液・フェイスクリームといった順でおこなうのが基本です。
洗顔をして肌の汚れを落とし、きれいな状態にします。そして化粧水で肌を整えてから、ビタミンC美容液を塗りましょう。肌になじんでから、乳液・クリームでフタをすればスキンケア完了です。
化粧品によっては使うタイミングが異なる場合もあるため、使用方法を確認しましょう。
ビタミンC美容液なのに、成分表示に「ビタミンC」や「ビタミンC誘導体」とない、と心配になった方もいるのでは? この記事でも何度か登場していますが、ビタミンCは「アスコルビン酸」と表記されています。
結合している成分と合わせて「〇〇アスコルビン酸」や「アスコルビル」などと記されている場合も。成分表示からネット検索してみると、水溶性なのか脂溶性なのかなど、くわしい成分の作用も確認できます。
ビタミンC美容液はあらゆる肌質の人に使えますが、高濃度の場合は刺激になることも。とくに肌が乾燥していたり、体の状態や季節・気候の変化によって敏感になっていたりすると、刺激を感じやすくスキンケアでピリピリすることがあります。
使っているうちに肌の状態が整うと、気にならなくなるかもしれません。また乳液を先に塗って保湿すると、ピリピリ感が気にならなくなることもあります。この場合、オイルがはじいてしまわないよう、脂溶性のビタミンC誘導体が入った美容液を使うのがベターです。
ただし、ピリピリが続いたり、赤みやカサつきが出たりするようなら、使い続けるのはやめておきましょう。
ビタミンCは熱や湿気、日光などに弱く、壊れやすい成分です。ビタミンC美容液を保管する際も、直射日光のあたる場所や、高温多湿は避けましょう。家のなかでいうと、窓際や浴室は避けて。洗面所も季節によっては湿度が高いので、気をつけましょう。涼しくて日のあたらない場所がベターです。
なかには容器自体に劣化を防ぐ工夫がされていて、保管しやすい商品もあります。たとえば琥珀色の容器で日光をとおしにくくしていたり、チューブ型で空気に触れにくくしているものも。いつも化粧品を置いている場所や、使うシーンに合わせて、保管のしやすさも確認しておきましょう。
スキンケアをした肌にすべらせると、角質層への浸透をサポートしてくれる美顔器。肌のキメを整えて、引き締めて、ハリを与えることで、表面をなめらかにできます。まさに美肌の味方! ただし美顔器では使えない化粧品もあるため、併用には注意が必要です。
ビタミンC美容液の場合、美顔器の導入液として活用できる商品もあります。粉末状のものは水に溶かし、導入液にできるものも。美顔器と一緒に使える場合は、ぜひスキンケアを試してみてください。
ビタミンC美容液といえば、やっぱり毛穴のお手入れで使う方もいるでしょう。ビタミンCによって、水分と皮脂のバランスが整うと、次第に肌のキメも整い、気にならなくなることが期待できます。毛穴のお手入れができるビタミンC美容液はラインアップが豊富! テクスチャーや価格で選び放題ともいえるので、長く使えそうなものを選んでください。
ビタミンCの種類も含めて、ほかにもどのような成分が入っているのかを確認すれば、肌悩みにあった商品を選べます。正しい使い方を続けていれば、肌への変化が感じられるかもしれません。ぜひ自分に合ったビタミンC美容液を見つけて、今までよりも心地いいスキンケアを叶えてくださいね。
高い美容液を買わなくても「レモンでパックすればいいのでは?」と思う人はいませんか? ビタミンCはそのままの形では、肌に浸透しません。だからこそ必要な場所に届くよう、さまざまな技術が開発されています。
ビタミンC美容液といえば、やっぱり毛穴のお手入れで使う方も多いでしょう。ビタミンCによって水分と皮脂のバランスが整うと、次第に肌のキメも整っていきます。そうすることで毛穴が気にならなくなることが期待できます。